現在でも使用されるラテン語の称号(学位)
欧米においては、現在でも称号(学位)をラテン語で表記することが通常です。もっとも、国によって微妙に表記が異なりますので、同じような学位に異なる称号が与えられていることがあります。以下では、それらのうち、主要なものをまとめておきます。
欧米においては、特に博士号については、名前の一部のような扱いがなされており、公式文書等にも明記されます。
- B.A. = Baccalaureus Artium
- 学士。
- Dr. = Doctor
- 博士。
- Dres. = Doctores
- 博士(複数形)。複数人の博士に対する称号。
- Dr. habil. = Doctor habilitatus
- 教授資格論文により教授資格を取得した(〔独〕habilitiert)博士。
- Dr. h.c. = Doctor honoris causa
- 名誉博士。
- Dr. iur. = Doctor iuris
- 法学博士。
- Dr. med. = Doctor medicinae
- 医学博士。
- Dr. med. dent. = Doctor medicinae dentariae
- 歯学博士。
- Dr. mult. = Doctor multiplex
- 複数博士。一人の人が複数の博士号を取得している場合に用いる称号。
- Dr. rer. pol. = Doctor rerum politicarum
- 政治学博士。
- Dr. theol. = Doctor theologiae
- 神学博士。
- J.D. = Juris Doctor
- 法務博士。
- JUDr. = Juris Utrisque Doctor
- 両法博士。
- LL.B. = Legum Baccalaureus
- 法学士。英訳は「Bachelor of Laws」。
- LL.M. = Legum Magister
- 法学修士。英訳は「Master of Laws」。
- M. = Magister
- 修士。
- M.A. = Magister Artium
- 修士。
- MDDr. = Medicinae Dentale Doctor
- 歯学博士。
- MUDr. = Medicinae Universae Doctor
- 医学博士。
- Ph.D. = Philosophiae Doctor
- 哲学博士。この場合の「哲学」は学術全般を指す。
- S.J.D. = Scientiae Juris Doctor
- 法学博士。英訳は「Doctor of Juridical Science」。