ラテン語医学用語集

ラテン語の病名など、医学用語を集めてみました。格変化できるように、単数属格形と性も添えておきます。解剖学用語については、ラテン語解剖学用語集をご覧下さい。

bronchitis, bronchitidis (f.)

気管支炎。気管支（bronchium）の炎症の意味。

chlamydia, chlamydiae (f.)

クラミジア。

cholera, cholerae (f.)

コレラ。

choleplania, choleplaniae (f.)

黄疸。

duodenitis, duodenitidis (f.)

十二指腸炎。十二指腸（duodenum）の炎症の意味。

ego

自我。人間の精神をイド（id）・自我（ego）・超自我の三つに分けるフロイトの精神分析の用語。ラテン語の一人称単数の代名詞（「わたし」）。ドイツ語でイッヒ（Ich）ともいう。人間の欲動（イド）を抑圧する機制を担う。

encephalitis, encephalitidis (f.)

脳炎。脳髄（encephalon）の炎症の意味。

enterococcus, enterococci (m.)

腸球菌。

hepatitis, hepatitidis (f.)

肝炎。肝臓（hepar）の炎症の意味。

id

イド。人間の精神をイド・自我（ego）・超自我（superego）の三つに分けるフロイトの精神分析の用語。ラテン語の三人称中性単数の代名詞（「それ」）で、ドイツ語でエス（Es）ともいう。自我や超自我により抑圧される人間の欲動。

insania, insaniae (f.)

精神錯乱。

insomnia, insomniae (f.)

不眠症。

ischaemia, ischaemiae (f.)

貧血。

ischias, ischiadis (f.)

坐骨神経痛。

pancreatitis, pancreatitidis (f.)

膵臓炎。膵臓（pancreas）の炎症の意味。

pneumonia, pneumoniae (f.)

肺炎。息（pneuma）の病気の意味。

rheumatismus, rheumatismi (m.)

リューマチ。ラテン語としては「レウマティスムス」。

shigella, shigellae (f.)

赤痢菌。発見者である志賀潔の姓（Shiga）より命名。

spirochaeta, spirochaetae (f.)

スピロヘータ（細菌の一種）。ラテン語としては「スピーロカエタ」。

streptococcus, streptococci (m.)

レンサ球菌（連鎖球菌）。

superego

超自我。人間の精神をイド（id）・自我（ego）・超自我の三つに分けるフロイトの精神分析の用語。ラテン語の一人称単数の代名詞「ego」（わたし）に、「～の上に」という意味の接頭辞「super」がついたもの。ドイツ語でユーバーイッヒ（Über-Ich）ともいう。人間の欲動を抑圧する自我が無意識化したもの。

syphilis, syphilis (f.)

梅毒。「lues」（伝染病）で梅毒を指すこともある。

tuberculosis, tuberculosis (f.)

結核。ツベルクリン（tuberculinum）に対する反応で診断できる。

ulcus, ulceris (n.)

潰瘍。

vulnus, vulneris (n.)

創傷。