ラテン語の季節の名前

イタリア半島には日本と同じく四季があります。もっとも、地中海性気候であり、夏に少雨であるなど若干の違いがあります。ここでは、ラテン語の季節の名前をまとめておきます。格変化できるように、単数主格形・単数属格形と性を示しておきます。また、現代語との関連も示しておきます。
ver, veris (n.)
春。「primo vere」(早春に)から、イタリア語・スペイン語の「primavera」が生じた。なお、ラテン語の「ver」から生じたスペイン語の「verano」は「夏」を意味するが、これは、スペインではかつて「primavera」(早春)、「verano」(仲春から夏至まで)、「estío」(夏至以後の夏)、「otoño」(秋)、「invierno」(冬)の5つに分けていたためという。
aestas, aestatis (f.)
夏。イタリア語の「estate」、スペイン語の「estío」、フランス語の「été」。
autumnus, autumni (m.)
秋。イタリア語の「autunno」、スペイン語の「otoño」「otoñada」、フランス語の「automne」、英語の「autumn」。
hiems, hiemis (f.)
冬。イタリア語の「inverno」、スペイン語の「invierno」、フランス語の「hiver」。